アトピーとかゆみのしくみ

アトピー性皮膚炎のかゆみの発生メカニズムについては、はっきりとしたことはあまりわかっていません。

皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3つの組織から成り立っています。この中の、真皮に知覚神経、皮脂腺、汗腺などがあります。この知覚神経が活性化することで皮膚疾患のかゆみはおこります。アトピー性皮膚炎は、神経線維の中でも自律神経の節後繊維と感覚繊維のC繊維が関係しています。このC繊維がアトピー性皮膚炎のかゆみを伝えます。科学刺激はC繊維を刺激します。この神経線維が表皮の中に入り、知覚神経の末端がアトピー性皮膚炎の場合、皮膚の表面に近い部分にあります。したがって、正常の皮膚よりも刺激を受けやすいのです。



表皮には角質層という部分があり、その角質層が外部の刺激と内部の水分流出を防ぐバリアの役割をしています。しかし、アトピー性皮膚炎では乾燥や皮膚をかいたりすることで、この角質層が弱くなっており、バリアの機能が弱くなっています。そのため、少々の刺激にも知覚神経が反応したり、異物の侵入にも弱くなるのです。

また、子どもは睡眠中に無意識でかきむしってしまったり、かゆみで何度も起きてしまう場合があります。日中はかゆがらないのに、夜になるとかゆがる子供が多く、対策に頭を痛めることもあります。このかゆみが強いのは、副交感神経が影響しているといわれています。安心したり、リラックスしたり、眠くなったりするとこの副交感神経が働くのです。アトピーに関係が深い免疫本体の白血球も自律神経によってコントロールされています。アトピー性皮膚炎疾患者はこの自律神経のうちの副交感神経が過剰に働く体質だといえます。そのため、交感神経が働く肉体的・神経的なストレスで緊張状態になるとアトピーが軽減したりするのはそのためです。

さまざまな要因から、アトピー性皮膚炎のかゆみは引き起こされているのです。 

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