アトピーとホリスティック栄養学療法

ホリスティックとはギリシャ語を語源として、「全体」「バランス」などといった意味です。このホリスティック栄養学療法は、心や精神に注目して体が持つ力を利用した治癒を目指そうとしているものです。ステロイドなどを使わずに、食事療法を土台として、食生活を正すことで体質改善をしていきます。

人によってアレルギーを起こす対象であるアレルゲンは違います。また、免疫機能などが弱っているので、豆や米などの体によいといわれる食品にも過剰に反応してしまうこともあります。サプリメントなども、反応したりしなかったりと様々です。組み合わせの違いで症状がよくなったり悪くなったりもします。どのような食品や栄養素が合うのかを探しだし、どれくらいの量を摂取するのかなどと細かく調べ、少しずつ体の健康状態を良くしていくことでアトピー性皮膚炎を治していきます。

アレルゲンを取り除く場合も、すべてを完全に取り除いてしまうのではなく、同じ材料でも加工の仕方、量などによって摂取できるのかできないのかを見極め、減らしたり排除したりを決めます。足りない栄養素はサプリメントで補い、栄養のバランスを整えます。

また同時に、スキンケアも行います。アトピー性皮膚炎の時に気をつけるのは、肌を清潔な状態に保つ、適度な潤いを保つ、という２つです。塩素を除いた水道水や木炭やハーブ、塩を入れたお湯での入浴やシャワーで皮膚を清潔に保ちます。入浴による毒素の排出や皮膚への水分の浸透だけでも、皮膚の状態が変わってきます。何かをつけたり塗ったりしての症状緩和の治療ではなく、細菌を洗い流したり新陳代謝による細胞の活性化で皮膚を丈夫にし、根本的に治そうとするのです。

かゆい場合も強く冷やしたりすることでかゆみを軽減させ、かきむしりによる傷を最小限に防ぎます。ステロイドは極力使わずに、使っても短期間にとどめ、なるべく自然にあるもので治していこうとするのが、ホリスティック栄養学療法です。　

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